たかが150メートル
されど150メートル
長文になりそうな今日の日記。
おヒマな方はお付き合いくださいな。
Nigelからお誘いをいただいて実現した今回のライド。
「21日の水曜日が休みになったんやけどどこか行けへん?」
実際のお誘い文は関西弁ではないし、日本語でもなかったんやけどね。
で、その話に乗った僕とJoshua、そしてたまたま休みだと知って誘ってみたら乗ってきたQT。
そんな4人での平日ライドのお話。
昨年にも行った「岐阜のマチュピチュ」にもう一度行ってみよう。
ということでルートを作成。
いろいろと検討するものの、なんやかんやで去年のルートが最高にステキやん?
と、
去年のコースでマチュピチュAgain!
となったわけです。
ちなみにこのルート、僕とJoshuaは去年も一緒に走りましたがNigelとQTは初めて。
そして結果的には同じコースはメイクできなかったんですけどね(ボソッ)。
早朝に京都駅に集合。
まずは輪行で米原まで移動してライド開始。
中山道の旧街道とか気持ちの良い道をのんびりと。
のんびりぼけーっと走っていたら道を間違えちゃったり、そのリカバリーで醒ヶ井の気持ち良い道を走れたりと、相変わらずのテキトーさ。
ミスコースを問題なくリカバーし、今日の1本目のクライム、国見峠への登り口に無事に到着。
ちなみに、今日予定している大きなクライムは2つあり、この国見峠はその一つ目となります。
滋賀県と岐阜県の境にある国見峠。
登り始めからピークまで、約10kmで標高580mほど登ります。
斜度は比較的緩やかで、美しい景色の楽しめる峠。
昨年登った記憶では路面は多少ガレていて水が流れていたこの道。
今年は事前に雨が少なかったせいか、路面はドライでとてもキレイ。
おしゃべりしたり停車して写真を撮ったりと、楽しくのんびりなヒルクライム。
天気も景色もサイコーだ!
紅葉も終わりかけながら、あちこちで美しく色づいてます。
ピークをすぎて岐阜県に入ったら長〜い下り。
気温が低いのでウィンドジャケットを羽織って下ります。
下って下って
「着いた、ここを左折や」
ここからが急な登り。
標高250mちょいを一気に登ります。
斜度は最大で20%くらい?
短いけどきっつい登り。
自転車を停めて、そこからトレイルを15分ほど歩くと到着。
今日のお目当て!
そう、この景色を見に来たんです。
去年に引き続き今年も快晴で得した気分。
絶景を眺めて、しばし「ぼーーーーーーっ」としてから下山。
そしてサイクリング再開。
つぎの目的地は池田町の池田温泉にある道の駅。
細かなアップダウンの続く山裾の道を池田温泉まで。
で、お昼過ぎに道の駅に到着。
去年もランチを食べたこの道の駅。
色々な食べ物屋さんが入った凝った作りの建物。
今年もここで食べよう。お腹減ったー。
が!
すべて休業(笑
なんと水曜はお休みなのですね!
まじかー、とスマホとにらめっこ。
国道417号まで下れば色々な店がありそう。
中でもここは良さげかな?
と目をつけたカフェ。
重厚なレンガ造りの丸い建物(写真忘れ)
ここって、本当にランチとか食べられるの?
とビビりながら入店。
なかなか普通においしい定食
店構えだけ見たら、まさか茶碗蒸しまでついた定食が出るとはねw
美味しくて満足。
そして本日二つ目のBIG CLIMBへ。
そこは池田山林道。
去年走った記憶では、
登っても登っても終わらない長くて急な上り坂。
景色は最高に素晴らしいけど、登りが苦しすぎて逆に景色に腹が立つ。
そんな峠。
さあ、登るぞ!
で、一年ぶりに改めて登る池田山の感想は?
急な坂が登っても登っても終わらねえ〜〜〜。
景色いいけどそれが腹立つ〜〜〜。
去年と一緒やん!
データ見てみると、約10kmで標高810mくらい登ってるんですねー。
ここ腹立ちますよ。おすすめw
登りきったら尾根道を西へ進む。
眼下に絶景を見つつ、死ぬほど気持ち良いダウンヒル。
そして「もういらん!」と言いたくなる登り返し。
下って下って下って登って下って下って下って下って登って
くらいの割合で、徐々に降る感じ。
そこで突き当たり。
左へ行くと明神神社から南へ下り、関ヶ原へと続く道。
右は国見峠の岐阜側の登り口やマチュピチュ方面に戻る道。
もちろん左に曲がって関ヶ原へくだる。
そこから米原はすぐや。
それとも彦根まで走ってご飯でも食べて帰る?
なーんて考えていた僕たち。
ランチの変更はあったものの、ここまではまあ順調。
予定通りに進んできたわけで。
しかし僕らの運命は、ここで大きく変わる。。。
下り始めてすぐに山々にこだまして聞えてくるノイズ。
「ゴーン!ゴロンゴロン!」
ん?
と思いながら進むと、なんと!
工事中。
通行止め。
しかも
道の上横の斜面(ほとんど崖)の岩を重機で砕き、道に落ちて来たでっかい岩をユンボですくってダンプカーに載せるという作業。
これは
「すんません、ちょっと通らせてもらえません?」
なんてとても言えそうにない案件。
一応ダメモトでお願いしてみようか。
「スミマセーン!!!」
自転車を指差して、自分を指差して、おじさんの向こう側を指差して。
ここを通りたいんです!という意思をジェスチャーで。
さて、ユンボの作業員さん通してくれるかな?
通してほしいな。
通してちょうだい!
通らせろ!
で、おじさんは?
あら?ジェスチャーを返してくれるの?
どこかで見覚えのあるこのジェスチャーは?
ひょうきん族の懺悔のコーナーのアレです。
胸の前で腕を。。。
交差。。。
「バッテン!!」
OMG…
それはないっすよリーダー。
さらに考えました。
ユンボの向こう側にはダンプカー。
ということは?
あそこまでなんとかして行ければ関ヶ原まで下れるはず。
だってダンプカーは下るんでしょ?
一本道やし。
タンプカーまでの距離。
150メートル。
いろいろ考えました。
道の横の沢伝いにダンプカーのところまで行けないか?
沢に降りてみると?
こりゃ無理。
嗚呼、
たかが150メートル
されど150メートル
時刻はちょうど16時。
万策尽きた。
ここを通過するのは不可能だということだ。
となると、どうすれば良い?
今来た道を戻るのか?
それが距離的には最短でしょう。
しかし、今下った道を登るのはちょっと。。。
では?
この道を北へ向かえば、県道57号から県道32号を使って、ほぼ下り基調で池田町まで戻れるね。
朝に通ったマチュピチュの前をも一度通る、変なルートだけど。
だいぶ大回り(かなり変なルート)だけど、やるっきゃない!
まずは県道57号を下る。
2年半前に一度だけ走ったことのある道。
その時は北から南への登りだったけど、今日は南から北への下り。
一気に下る。
このエリアの景色、美しい。
そして、とてつもなく寒い。
57号と32号の交差点付近で休憩。
寒いので暖かい缶コーヒーを飲む。
美味しいというよりも、暖かい。
ここは2年半前のライドの時にも休憩した商店の前。
その時にすり寄って来た、尻尾の短い太った寸詰りの黒猫がまた寄って来た。
民家の明かりがぽつぽつ灯りだす、日没も近い山間の集落。
久しぶりの黒猫。
ああ、なんか不思議な感覚。
地図をチェック。
県道32号を下った先にローカル線の揖斐駅という駅がある。
そこから電車に乗って大垣で乗り換えれば京都に帰れる。
もしくは元気があれば大垣まで自転車で走ろう。
今日2回目の県道32号ダウンヒル。
走りだしてすぐ、山の谷間にぼやけた月。
日常とかけ離れてきて、夢のような感覚。
「あと3~4日で満月かなー」
と頭の中でぼんやりと。だいぶヤバい。
今日2回目のマチュピチュ入り口。
この辺で完全に日没。
なんか速いぞ!
さっき通った時よりだいぶ速い感じがする。
感覚が麻痺しているだけなのか?
そして予想より早く揖斐駅付近に到着。
さてどうする?
僕は大垣まで走りたい。
山を降りてきて、気温もだいぶマシになって来たしね。
意見を聞いた仲間たちも同じだったみたい。
大垣へ行くぞ!
と、東向きだった進路を南にかえる。
こんな時でも交通量の多い国道は避け、田んぼの中の道をチョイス。
日は完全に暮れ、夜の様相。
右手を見上げると、闇にそびえる池田山。
ああ、さっき登った池田山。
「もう一回登ってみる?」
なんて冗談を言いながら、また池田温泉を通って。
で、
大垣駅に到着!
なんか夜中みたいな感覚だけど、まだ6時半にもなってないのですね。
お腹へった!
自転車を輪行バッグに詰め込んでばんごはん。
良い感じに大衆的な、回らないお寿司屋さん。
居酒屋っぽいお寿司屋さん。
ビールで乾杯。
お寿司お寿司。
おいしいよ。
お会計してびっくり。
安いよ!
あ、19時まではハッピーアワーでビール半額なのね!
ラッキー。
で、電車に乗って京都へ。
ああ、不思議な1日。
楽しすぎたのかな?