いろんな修理、いろんな作業をさせていただいております。
そんな中で初めての事例。
お客さんは高校生。
体重が120kg近い柔道部員。
頑丈そうだからという理由で選んだグラベルバイクで自転車通学。
リアにでっかいキャリアをつけ、おそらく柔道着やら何やらとがっつりと積んでいるのでしょう。
そんな彼から今回いただいたご依頼とは?
「スポークが折れまくるのでなんとかしてー!」
というもの。
なんでも、しょっちゅうしょっちゅうスポークが折れて、その度に修理に出して折れたスポークを張り替えてもらっていたのだとか。
まあそりゃ、120kg近い体重+荷物を支えるわけですからねー、スポークにもかなりの負担がかかりますよね。
しかしこのペースで修理に出し続けるのは大変すぎる!ということでwhooにご相談くださったわけです。
さてどうしよう。
考えられる対策はいくつかありますね。
1. 折れにくい強いスポークに交換
2. スポークの本数を増やす(現在は32本)
3. 体重、荷物を減らす
まず3番は却下。
2番に関しては、ちょっとみた限り36Hのリムやハブ(ディスクブレーキ用)って、無くはないけど選択肢はあまり多くはないんですね。
ハブ、リムも交換となると、コストもかかるし。
ではまず1番で行ってみましょうか!
ということでスポークをお取り寄せ。
写真のスポーク、それぞれ太さが違います。
左から
1.8mm
2mm-1.8mmバテッド
2mm
2.3mm-2mmバテッド
の順。もちろん太いほど強度はアップします。
バテッドってなに?という方のために簡単に説明しますね。
スポークが折れる時って、大抵は根元の首の部分(曲がってるところ)で折れるんです。
そこが一番力のかかりやすい箇所なのです。
ですので、その部分だけを太く強くしているものをバテッドスポークと呼んでいます。
今回は一番右の2.3mm-2mmのバテッドスポークを試してみることに。
これは超ハードなMTBの下り競技、ダウンヒル用のホイールに使うスポークで、軽量性は度外視。しかしながら強度は抜群!というもの。
需要の少なさゆえか?お値段は一般的なスポークに比べて少々お高め。
組めました。
スポークテンションもやや高めに組み上げました。
さて、これで解決するといいんですけどねー。
引き続き状況を注視していこうと思います。
こんな感じで、何か困っていることありませんか?
一緒に悩んで解決していきましょう!