お正月を挟んで立て続けに入荷してきたCHERUBIMバイクのご紹介コーナー。
今日はその第二弾でございます。
前回はSticky Discでしたが、今日はどんなん?
CHERUBIM All Road - disc
小柄な女性にオーダーしていただいた、グラベルロード。
グラベルロード、オールロード、アドベンチャーロード、など様々な呼び方をされているスタイル。
メーカーによっては、その辺を区別しているところもあるようですが、定義は曖昧な感じがしますね。
これまた、むちゃくちゃかっこいいバイクです!
前回ご紹介したディスクロードに比べ、太いタイヤを履かせることができるのがこのAll Road。
太いタイヤでグラベル(砂利)の道をブリブリと走ることも想定して作られています。
林道などの未舗装路を含むロングライド、アドベンチャーライドに最適なバイクですね。
フォークはCOLUMBUSのカーボンフォーク、FUTURA GRAVELを使用しています。
ロードバイクとMTBで自転車にどっぷりはまっているオーナーさん。
今回オーダー時にお聞きした要望は、
1, グラベルライドを楽しみたい
2, ロングツーリングにもしっかり対応
3, たまにはシクロクロスレースも!
といった感じ。
しかしその中で特に重要視するのは1番と2番で、シクロクロスは「おまけ」的に考えている様子。
事前にPedalforth Fittingさんでロードバイクのフィッティングを受けていた彼女。
そのフィッティングデータもケルビムさんに送ると同時に、グラベルライドに造詣の深いPedalforthのビンちゃんにもグラベルバイクを作る上でのポジションのアドバイスを受けて、それもフレーム制作に生かしてもらっています。
今回のフレームを作る上で、ケルビムさんからジオメトリー的になかなか面白い提案をいただきました。
それは、650Bホイール専用フレームにしてはどうか、というもの。
従来のリムブレーキバイクに比べ、ホイールサイズの自由度の高いディスクブレーキバイク。
たいていの市販のバイクは700cと650Bのコンパチ(どちらでも使える形)です。
しかし今回のバイクのオーナーさんは小柄な女性。
700cの太めのタイヤも使用できる形にしようと思うと、どうしてもフレームが大きくなってしまいます。
体格に合わせて少し小さめな650Bホイールを使用するなら、フレームの製作段階で650B専用で設計してしまえばコンパクトで乗りやすく、見た目にも格好よくできますよ。という提案。
それはいいね!ということで、650x48Bまでで使用する設計のフレームにしてもらうことに決定。
650B専用といっても、それはグラベルバイクとして太いタイヤを使う場合の話で、太いタイヤを使わないなら700cでも28cくらいまでは使えるんですけど。
で、図面を引いてもらい、オーナーさん、ビンちゃん、僕、のチェックを経て制作をスタート。
まだフレームのジオメトリーが決まっただけ。
オーナーさんにはまだまだ決めてもらわなければならないことがいっぱいあります。
まずはグループセット。
油圧ディスクブレーキを使いたいということは最初から決まっていましたが、SHIMANOか、Campagnoloか、SRAMか。
なんとなくフロントシングルギアの1X(ワンバイ)がいいなー、と考えていたオーナーさん。
じゃ、SRAM?
でもSRAMのブラケットは結構大きく見えて、手の小さい女性に扱えるのかしら?
とそんな折、ちょうどタイミングよくThe☆whooメンバーのBanさんのCXバイクをSRAMのFORCE1に組み替えさせていただくというお仕事をいただきました。
「組み替えできたら試させてー」
と、Banさんとの交渉も成立し、組み替え完了後にBanさんのバイクを試乗。
「全然大丈夫ー!」
めでたくSRAM FORCE1に決定です。
上に長くて大きく見えるけど握り部分は結構コンパクト
クランクは店頭で一目惚れのWHITE INDUSTRIES
このクランクはこのバイクのポイントの一つですね。
キラッキラで美しすぎー☆
ホイールは手組み。
ハブはクランクと同じWHITE INDUSTRIESのXMR、リムはVELOCITYのAileron(イルロン)650B。
間違いない組み合わせ!
せっかくだからフリーはXDドライバを使ってスプロケは10-42tの超ワイドレシオで!
お次はフレームカラーですよ。
悩まはりましたねー(笑)
instagramで自転車の写真を見まくり、色サンプルになるものを探して、街を徘徊。
結果、イメージぴったりのカラーのモノ(それが鼻毛カッターだということは内緒)を見つけて購入し、塗装屋さんにサンプルとして送りました。
この鼻毛カッター(何度も言うなw)のピンクに、差し色としてブルーを入れることに決定。
ちなみにブルーはwhoo店頭のカラー帳からFIATのブルーをチョイス。
そしてネーム。
フレームにはネームも入れられます。
そのフォントも、ネットからダウンロードできるものなら自由に選択可能。(有料のフォントの場合は使用料が別途必要です)
これも悩みに悩んで、結果すてきなフォントと出会えました。
このフォント、僕も大好きです!
ヨーコォォォ~!!
組み付けも楽しかったー☆
店の休業日にシャッターを閉めて、じっくりと向き合うスペシャルな時間が好きだ!
組み付け前にフレームを箱から出す。この瞬間も好き!
ヨーコさん(急に実名w)本当に長いことお待たせしました。
しかし、フレームを自分専用に1から造ってもらい、パーツも全て決めていくというフルオーダーの醍醐味を存分に楽しんでいただけたことと思います。
最高の遊びバイクが完成しました。
スーパー元気なカラーリングが、超激シブのパーツとマッチして本当にかっこいいバイクです。
このバイクで楽しめる、グラベル道にあちこち連れ出しますんで、覚悟の方よろしくヨーコさん。
さて、ちょい長くなりましたが、新春ケルビムブログ第二弾でした。
第三弾は少しお待ちください。
なにしろ、まだ組めてないもんねー。