ロードバイクを買ったら、川沿いのサイクリングロードとか、きれいに舗装されたまっすぐな道を、スピード出して涼しい顔でスイ~っと。
まるで風になったように。
ロードバイクに乗り始めるとき、そんなイメージを持った方も多いのではないでしょうか?
スピードの出るロードバイク、気持ちいいだろうなー。
しかし、実際にロードバイクで走り出してみると、舗装の荒れたところもあるし、夏は暑いし冬は寒い。向かい風はむっちゃしんどい!
そして、なんていってもイヤーなのが登り坂。
涼しい顔してスイ~のはずが、止まりそうな低速で汗だくになって登る急な登り坂。
なんだかイメージしてたのと違う。。。
しかし、だ。
イヤよイヤよも好きのうち。
その登り坂の苦しさに喜びを感じてしまう、特殊な性癖を持つ人が一定数いるのです。
ヘトヘトになって、ぜえぜえと息も絶え絶えに登る急な長い坂。
そのどこに喜びを感じろと?
ということで、前置きが長くなりましたが、そんな人たちが待ちに待った春の運動会、伊吹山ヒルクライムが4月9日に開催。
登り坂の大好きな人たちの生態を研究するため、臨時休業をいただいて今年も参加してまいりました。
思い起こせば昨年末、チームThe☆whooの忘年会の席で、その時期にちょうどエントリー受付中だった伊吹山ヒルクライムの話で盛り上がったぼくたち。
みんなでエントリーしてみんなで行って、またパーティーしようよ!
酔った勢いも手伝ってか、次々と参加表明。
結果、昨年の参加者を超える20名以上がエントリーしたのでした。
毎年4月に開催のこのレース。
4月にレースで走るからには、冬場に練習しなくちゃ。
ということで、寒い冬の「乗る気」を引き出すのもこのレース。
この冬は例年よりも自転車いっぱい乗ったよ!というメンバーも多いようですね。
そして迎えた大会当日。
開催地の関ヶ原までは、クルマで相乗り。
それぞれ集合し、高速道路で一路関ヶ原へ。
早朝は、予報通りの雨。
結構な量の冷たい雨。
会場入りして受付、みんなで写真を撮る間も、雨が降ったり止んだり。
アップはちょっとだけ。
年齢別に召集され、スタート位置へ移動して行く。
がんばれー。
こんな風に声かけあえるのも、チームで行く楽しさね。
そして雨は止む。
まずは女子、そして男子は若い順のスタート。
そこそこお兄さんな僕のスタートは最後の方。
今年は約10kmのショートコース。
雪の多かった今年、上の方は除雪が間に合わなかったのですね。
久しぶりに参加した昨年の大会はフルコースだったため、ショートコースの目標タイムはわからない僕。
メンバーの
「40分切ったら良い記録ですよ」
という言葉に、
「じゃ、40分以内で走るわ」
と、無謀な宣言。
距離が短いということは、此れ則ちペースが上がるということ。
訳あってあまり練習できていなかった僕は、やぶれかぶれのロケットスタート。
前を走る選手を右から追い越して前方へ。
スタートしてすぐに気づく。
こりゃ、オーバーペース。
しかし、振り上げた拳は下ろせない。
さっき追い越した人に、すぐに抜き返されるのはいやや!
3km登った時点で息も絶え絶え。
やってもうた。
ハアハアハアハア
ハアハアハアハア
明らかに落ちてくるペース。
脚が回らない。
でも回さなきゃ進まない。
もうやめたい。
今パンクしたらやめられる。
今チェーンが落ちたらやめられる。
わざとボトルを落として停まろうか。。。
ぶっ壊れろ、俺のバイク!
いつも苦楽を共にしている大好きな相棒に、なんてことを言ってるのだ?おれは。
脳に酸素が足りていないようだ。
雨は止んだものの、深い霧に包まれたコース。
幻想的やなー。
しかし、10kmってやっぱり短い。
手元のサイコンを見て、あと4km、あと3km。。。
もうすぐ10km、ゴールや!
しかし、実際は10.7km?あったようで
サイコンの表示が10kmを過ぎてからの長いこと。
で、ようやくゴール。
しばし放心。
後頭部が痛い。
やはり酸素が足りてない。
へんな咳が出る(笑)
霧の中の下山。
レースは終わってる。
ここで転けるわけにはいかない。
慎重に。
結果、僕のタイムは41分35秒。
おや?40分??(笑)
チームメンバーも全員が無事に、それぞれの記録で完走。
それがなによりね。
京都へ戻り、ここからが今日の楽しみ第二弾。
恒例のアフターレースパーティー。
今年はなんと、The☆whooが人気レストランを一晩ジャック。
熟成肉ステーキの人気レストラン、Le 14eさん。
実は今日、同じジャージを着て伊吹山を登ったチームメイトでもある、オーナーシェフのシゲちゃんに無理をきいてもらい、レース後のお疲れのところ、おいしい料理をバンバン出してもらいました。
こぢんまりとしたお店に20人以上が集まり、おいしい料理とワインを囲んでワイワイと今日の出来事を振り返る至福の時間。
シゲちゃんの料理は本当においしく、みんな大喜び。
メインであるステーキはもちろんですが、サラダ、自家製ハム、パスタなど、レース後の身体に最高のごちそう。
Photo by sin (料理の写真すべて)
ワインもおいしすぎでしょ!
本当にありがとうございました。
まだ暗いうちから行動を開始して、レースも走って疲れているはずなのに、なかなかお開きにならない楽しすぎるパーティー。
そんなこんなの1日。
参加して一緒に遊んでくれた皆さん、本当にありがとうございました。
また、日曜の臨時休業ということで、ご来店を予定されていた方にはご不便をおかけしました。
結論としましては、登り坂のツラいライドに興奮してしまう性癖は、僕にも多分にあったということですね。
来年はあなたも一緒に、行っときましょうか?