10年前、whooのオープン当初から取り扱いをはじめ、ずーっとイチオシのカスタムフレームブランドといえばCHERUBIM(ケルビム)。
東京の町田に工房を構え、丁寧で美しいフレームを一本一本ハンドメイドしています。
この10年の間にも、NAHBSでのグランプリ受賞やビルダー今野真一氏のメディア露出などで、知名度が更に上がってきていますね。
whooでの人気ももちろん高く、これまでに大変多くのオーダーをいただいてまいりました。
2年前にwhoo店頭にて開催した、CHERUBIM試乗会+今野真一トークショーにも、大勢のケルビムバイクオーナーが、ご自身のケルビムバイクに乗ってご来場。
ちょっとしたオーナーズミーティングの様相を呈していましたね。
さて、先日そのCHERUBIMより、お客様にオーダーいただいていたフレームが2本まとめて入荷してまいりました。
かなりカッコよく組み上がりましたので、この機会にブログでご紹介させていただこうと筆をとった次第です。
今回入荷してきたのは、2本ともStickyというモデル。
25.4mmの極細ダウンチューブを使用することで素材のしなりを生かした独特の乗り味がウリのロードバイクフレーム。
長い時間サドルに跨がり続けるロングライドや、バネ感を生かしたヒルクライムなどに、特におすすめ。
まず1本目はこちら。(ステム、サドルはポジション合わせのための仮装着です。)
先述した2年前の試乗会で全てのモデルを試乗され、Stickyの乗り心地に魅了されたというオーナーさん。
使用するチューブは、カイセイの019メインのCHERUBIMオリジナルミックス。
このチューブのミックスですが、実は全てのフレームが同じという訳ではないんです。
オーダーの際に、whooからケルビムさんへ様々な情報をお渡しします。
お客様の身長、体重、腕の長さ、脚の長さ、自転車歴、今まで乗っていたバイク、そのバイクの好きな点や嫌いな点、ライドの頻度、一日の走行距離、ライドスタイル(ツーリングメインかレース指向か、回転重視かトルク重視かなど)、バイクに求める理想の乗り味や硬さ、などなど。
オーダーをいただく際にいろいろとお話しさせていただき、とにかく多くの情報をケルビムさんにお伝えします。
その情報を元に、ユーザーさんに最適と思われるチューブのミックスで製作してもらうという訳。
スチールチューブといっても品番によって特性が変わってきますので、適材適所で使い分けることが重要なんですね。
製作に際し、このような技術的な点やジオメトリーなどに関してはCHERUBIMとwhooのコラボ的な形で、ある程度おまかせいただくのが間違いないと思います。
ただし、色選びに関しましては思いっきり悩んでもらうことになります。
これもカスタムオーダーの楽しみですよね!
こちらの淡~いパールピンクのカラーも、オーナーさんには相当悩んでもらいました。
悩ましくも楽しい時間だったのではないでしょうか?
もちろんカラーサンプルもご用意しております。
つづいて2台目はこちら。(ステム、サドルはポジション合わせのための仮装着です。)
カラー、使用パーツが違うことにより、1台目にご紹介したStickyとは雰囲気がだいぶ変わってきていますね。
こちらのお客様は、現在お乗りのバイクが硬すぎるというご相談をいただき、Stickyをおすすめさせていただきました。
上記のStickyに比べ、オプションを多数指定していただいています。
まずはここ。
使用するチューブはCOLUMBUS ZONAメインのケルビムオリジナルミックス。
オリジナルミックスに関しましては上記しましたが、使用するチューブのブランドがCOLUMBUSに変更されています。
デフォルトではストレートフォークを使用するStickyですが、セミベントさせることにより更にしなり感をアップさせています。
フォークをベントさせるために、もちろんフォーククラウンも専用のものに変更です。
おっと、またこの写真w
ブレーキケーブルをチューブの中に通すことで、トップチューブがスッキリ。
蓋もカッコいい!
Cマーク刻印、でっかい♡ホールなどの入ったスペシャルなBB
上記の2台、カラーもそうですが、メッキの出し方が違うのもお気づきになられたでしょうか?
カスタムオーダーメイドですから、メッキの見せ方ももちろん自由。
センスの見せどころです。
「そんなややこしいことわからんわー」
という方には、もちろんしっかりアドバイスしますよ!
最後に
10年間コラボレートを続けてきたCHERUBIMとwhoo。
ちょっとしたお遊びではありますが、こんなこと始めました。
なかなかかわいいな、と自負している僕。
ごめんなさい、有料オプションです。
しかし、現在オーダーをいただいている何名かのお客様には、いずれもこの彫刻オプションをご指定いただいております。
彫刻の入れ方も、ある程度自由が効きます。
よろしければこちらもね!
さて今回はStickyのご紹介をしましたが、CHERUBIMには他にもいろいろなタイプのスチールバイクがあります。
用途やルックスの好みなどでお選びいただけますよ!
また、ケルビムのカスタムオーダーというと、納期の長さを気にされる方も多いと思います。
しかし今(2016年10月)現在、納期は比較的早めになっております。(当社比)
「最も理想的なフレーム素材は鉄である」
競技の世界で戦ってきたケルビムの哲学には重みを感じます。
カーボンやアルミにも引けをとらない鉄のフレーム。
乗る人の理想を叶える、CHERUBIMのカスタムオーダーフレーム。
関西地区でのオーダーのご相談は、ぜひwhooまで。
まずはお話を訊きにご来店くださいね☆
--2016.10.26 追記--
今回 Stickyを納めさせていただいたお客様が、インプレッション的ブログを書いて下さいました。