このブログにもたびたび登場するライド仲間、Vincent(以下ビンちゃん)。
オーストラリア出身の彼は元プロライダーで、1990年代にはMTBのオーストラリアチャンピオン、日本チャンピオンにもなった男。
ロードでも乗鞍のヒルクライムで優勝経験もあります。
現役を退いた現在は京都に住み、ペダルフォースフィッティングというスタジオを構えるプロのフィッターとして活躍しています。(自転車で遊んでばかりいるわけじゃ無いんです!)
このたび縁あって、彼のフィッティングを受けられることになりました。
今日のブログはその体験記。
ちょっと長くなりますので、興味のある方にお読みいただければと。
さて今回の手順は?
1. インタビュー
普段の自転車の乗り方、ライドの頻度や距離、痛みの有無、悩みの箇所などの聞き取り。
2. 身体チェック
肩、骨盤、膝、足などの歪み、筋肉や関節の柔軟性チェックと可動域の測定、股下や肩幅、坐骨幅、足のサイズなどをとても細かく測定。
3. バイクチェック
今乗っているバイクの寸法を細かく測定
4. 現状の乗車姿勢チェック
自分の自転車を漕いで、乗車姿勢を細かくチェック
5. ポジションを合わせていく
上記測定値や痛みの箇所などから割り出した推奨のポジションをフィッティングバイクに再現。クリート位置なども推奨の位置に合わせてペダリング。
ここで理想的な乗車姿勢のアドバイスもあり。
6. 適正ポジション測定
納得のいくポジションが決まったら、そのポジションを細かく測定して記録。
7. ポジション、姿勢の変更の説明
上記 5.で真横から高速カメラで撮影した動画を見ながら詳しく説明。
これがとてもわかりやすかった!
8. フィッティングレポートの送付(後日)
フィッティング結果の詳しいレポートをメールで送付。
と、こんな感じで進みました。
特に感心した箇所をピックアップしてみますと
2. 身体チェック
かなり細かいところまで測ることに驚き。
関節の可動域も角度で細かく測るし、足のサイズに関しては長さ、幅、土踏まずの高さを左右それぞれ座った状態と立った状態で測るんですねー!
5. ポジションを合わせていく
ここにはとにかく時間をかけてもらいました。
まずは自分の自転車と同じポジションを再現してペダリング。
そこから少しずつオススメポジションに変更していきます。
高速カメラで真横から撮影した動画をもとに、上体の角度、腕の角度、仙骨の角度、膝の角度、かかとの上がり具合などを確認しながらの作業。
また正面からレーザーを当てて、つま先から膝を経て骨盤に至るラインなども細かく合わせていきます。
しかし、最適ポジションを出すって本当に難しい。
この箇所の角度をもっとこうするためにはこの位置を前に動かして、、、
でもここを前にするとこっちが良くないから、この場合はここをこうだ!
とか、普通ならラビリンス。。。
でも柔軟に対応していけるのは、プロのフィッターの経験値の高さですね。
それと装備の凄さ!
写真で僕がまたいでいるフィッティングバイクは、各所の寸法を簡単に変更できる優れもの。
「サドルを1cm前に」とか「ハンドルを5mm下げる」とかいう場合も、下の方にあるハンドルをくるくる回してスケールの目盛りを合わせるだけ。
真横から撮影する高速カメラも、そのカメラで撮った動画からPC上で測定するアプリも、本当に便利ですね!
8. フィッティングレポートの送付(後日)
この詳しいレポートが、フィッティングの翌日の午前中にメールで送られてきました。(仕事が早い!)
フィッティング後にビンちゃんが言ってました。
フィッティングしてポジション変えてそれで終わりでは意味がない。寸法を詳しく書いたレポートが重要なんだ、と。
確かに変な話、フィッティングを受けた帰り道に自転車を盗まれてしまったとしても、このレポートがあれば全く同じポジションを再現可能なんですよね。
変な話すぎましたね、ごめんなさい。
少々長くなりましたが、これが僕のフィッティング体験記。
レースで勝つためだけでなく、趣味のサイクリングをケガなく長く楽しむためのフィッティングというのもいいと思いますよ!
ライドスタイルにあった乗車姿勢のアドバイス、ポジションの提案もしてもらえますから。
僕も今回ビンちゃんのご厚意で、基本的なフィッティングのポイントをたくさん教えてもらいました。
今後のお客さまへの自転車サイズ選びやポジション合わせのアドバイスに生かしていけると思います。
悩みをお持ちの方、まずは僕までご相談を。
そしてもっと深いところはフィッティングのプロにお願いしましょう!
最後に
いつもサドルの上で見るビンちゃんももちろんだけど、テキパキと手際よく働くビンちゃんはとてもかっこよかった!
ありがとうね☆