松上げという伝統行事があります。
京都北部のいくつかの集落で行われているこの行事。
防火にご利益のある愛宕神社を崇拝する愛宕信仰に基づく火伏せの行事なのだそうです。
何年か前から「見に行きたいなー」と思っていました。
8月24日は広河原での松上げ。
花背峠の向こう、花背集落からさらに10kmほど北上したあたりにある広河原。
「だれか夜ライドも兼ねて見に行きません?」
とチーム掲示板でお誘いをかけてみる。
24日はド平日、さすがに参加者は少ないものの4人の仲間が興味をもち、ご一緒してくれることに。
Facebookでフォローしている「広河原松上げ保存会」さんがアップする記事を見るたびにワクワクして、晴れてほしいなー。と当日を楽しみに待っていたのでした。
そして当日。
天気は晴れ!
雨の心配はなさそう。
気温はぐんぐん上がり、湿度も高く、ムシムシ。
参加者は、Joshua、ヨーコ、イッチー、シンヤ、僕。
夕方5:30にwhooをスタート。
6時過ぎに市原。薄暗くなった花背峠を登る。
日の短くなってきた夏の終わり。
登るうちにじわじわと暗くなってくる。
夜の花背、いつもよりむちゃくちゃ長く感じる。
そして蒸し暑く、ツライ!
花背ってこんなにキツくて長かったっけ?
なんてったって、大型パニアバッグ2つになかなかの重さの荷物を積んでますからw
汗だくになって花背に登頂する頃には真っ暗。
峠の寒暖計の明かりが見えた時の嬉しさといったら!
ライトの明るさをさらにアップして、花背集落へ下る。
安全速度をキープ。
峠の向こうはひんやりとした空気。
登りでかいた汗が冷え、肌寒いくらい。
大布施から広河原へ向かう途中でソーセージを焼いて簡単な夕食。
この食材と道具が重かったのです!
でも、この簡単な食事が大好きなんですよねー。
腹ごしらえしたらもう少し走り、会場に到着。
約1,000本あるという松明の明かり。
荘厳で幻想的な、張り詰めた空気感。
圧倒され、しばし見入る。
そして始まるメインイベント。
大傘と呼ばれる(らしい)、高さ約20mもある大松明に、火のついた小さな松明を運動会の玉入れの要領で投げ上げる。
全然違う方向に飛んで行く松明や大傘の先端すれすれをかすめて行く松明に、僕たち観客は一喜一憂。
そしてうまく先端に入ると大きな拍手。
大傘に入ったいくつかの松明により先端部が燃え上がる。
そして
Instagramの動画を初めて貼り付けてみましたが、うまく貼れてるかな?
先端の燃え上がる大松明がゆっくりと傾き、しまいには勢い良くバターンと。
大迫力!
とてもいい雰囲気の、素敵なお祭り。
本当に来てよかった!
そして9:30すぎ、再び自転車に跨り帰路につく。
帰りも花背峠から。
山間部はすでに深夜の様相。
でも峠道も集落も街灯が多く、それほどの怖さは感じません。
全員が明るいヘッドライトとテールランプをつけていたということもありますけどね。
峠からの急な下りは、本当にのろのろと安全速度で。
無事、全員がトラブルもなく京都市内へ帰還したのが、だいたい11時くらいかな?
ご一緒してくれたみんな、ありがとう!
本当にたのしかった☆
今でも、揺れる松明の炎や鐘の音が脳裏に焼き付いています。
これは来年も行くしかない?
最後に広河原松上げ保存会のみなさま、本当にありがとうございました。
素晴らしい行事をずっと続けていただきたいと思います。