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北欧紀行、その2です。
今回の旅は、フィンランドの首都ヘルシンキを拠点に、ノルウェーのオスロへのデイトリップも含む一週間。
出発前にネットでチェックしていた北欧の天気は雨や雪の日が多く、最低気温が -2度、最高気温が +4度くらい。
普通に真冬やん!
5月上旬には少しは暖かくなりそうな予報ながら、予断は許さない雰囲気。
日本では、冬からじわじわと暖かくなってきて、ようやく一番快適な季節がやってきたというのに、なんでわざわざ冬に逆戻りするのか?と自問しながらのフライト。
到着した時にはみぞれ混じりの冷たい雨。
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しかしその晩からの回復具合がすごかった!
翌朝には空は晴れ、なんとその後の一週間は毎日暖かな快晴!
出発前に過去のフィンランド訪問者のブログなどを読んで、GW時期は寒いんやろなー、と思っていた僕はこれにはびっくり。
嬉しい誤算。
到着から一夜明けた5月1日は朝から快晴!
今日は、ムッチャ楽しみにしていたフィンランドでの初ライドの日。
朝7時にヘルシンキ中央駅へ。
駅の中にはたくさんのお店。
コーヒーショップ、バーガーキング、キヨスクなどありますが、ランチにパン屋さんでサンドイッチを購入。
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ヘルシンキ中央駅ホームにて
ちなみにフィンランドの駅には改札はありません。
特急列車に乗り込んで北へ向かいます。
この特急列車には自転車を積むことができますよ。
輪行バッグなんていりません!
自転車を立てて積めるラックが標準装備。(有料、要予約)
自転車を積んだ写真を何枚も撮ったのですが、なぜか一枚も見つかりません!
こんなことは今まで一度もなかったのに。。。
北欧に住むトロールの仕業だと思います。
ヘルシンキから約1時間で到着したハメーンリンナという小さな町。
AM8時過ぎ、フィンランドでの初めてのライドのはじまり!
駅前を出る時に、予定していた方角と反対の方が楽しそうな雰囲気だったので、いきなりの予定変更。
池の反対側から回っても同じ方向に行けるでしょ、ってな具合。
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だって、こんなとこですよ!
空気の澄んだ朝のうちに走ってみたくもなるというもんで。
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スタートして1分で未舗装路。
気持ちいい湖畔の道をゆっくり走る。
ジョギングやウォーキングの人たちと、現地の言葉で挨拶。
「Moi~☆」
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こんな道を30分ほど走ってから、一旦舗装された通りに出てみる。
車道の右側を走るだけでテンションがあがる!
俺は今、この国では外人だぜ!
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クルマは滅多に通りませんw
出発前にSTRAVAで作ったルートとその場のアドリブで作り上げて行くライド。
一応の目的地は、ヴァルケアコスキという小さな町。
特に何もなさそうだし、思い入れがあるわけでもないけれど、地図を見ていてなんとなく行ってみたくなった町。
そのヴァルケアコスキにむけて進む道は、こんなんです。
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なんだかなー、日本とは違うんだよなー。
いちいち砂利道だし、舗装されてないことが当たり前の雰囲気。
「舗装、いりました?」
てな感じ。
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もちろん、舗装された大通りもあるのですが、やっぱり楽しいのはこんな道ですね。
京都近郊に例えると、京北から日吉まで行く道がずーっと未舗装の砂利道って感じ。
地元の人の車も時々通ります。
リス、キジ、見たことない動物、いろんな鳥、雪解け水、、、
北欧の遅い春に立ち会ってる感じが素敵。
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昨日までの雪が残っているこんな道を、冬眠から覚めたカエルが歩いてるのも不思議。
まさに今年の春が今始まったところなのかな?
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駅で買ったサンドイッチで早めのランチ
予想に反してとても暖かい。
自転車を漕いでいると汗ばむほど。
しかもこの空の青さ、なんなん?
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さいこうだー!
ヴァルケアコスキにはお昼ちょうどに到着。
小さくて可愛い町。
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偶然ですが、Vappuのお祭りも見ることができましたよ。
写真には撮りませんでしたが、お揃いの白い帽子をかぶったおっちゃん達グループが唄を歌ってました。
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ヴァルケアコスキの街中で、BMXに乗って遊んでいる少年に話しかけてみる。
「フィンランドでBMXはポピュラーな遊び?」
「ヘルシンキでは流行っているけど、この街ではあまりいないよ」
「上手やね」
「ありがとう、おっちゃんどこから来たん?」
「日本やで」
「わぉ、すげえ!日本人と初めて話したよ!」
てな会話。
普通に英語が上手です。
帰路はもちろん別のルート。
こちらも相変わらずの未舗装路。
舗装のない道って、疲労がけっこうじわじわと蓄積されるんですよね。
感覚でいうと舗装路の1.5倍くらい?
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また、この辺りできづいたこと。
フィンランドの地形は、概ね平地だということは下調べ済み。
走る前は、京都の桂川〜木津川のサイクリングロードとかビワイチみたいな平坦路をイメージしていた僕。
たしかに僕らが普段登ったりしているような山や激坂はほぼ皆無。
しかし概ね平地とはいえ小さな丘が多く、5メートルから20メートルくらいの細かなアップダウンが延々と続く感じ。
この日のライドで125kmの距離で獲得標高870mと、それなりに登っているのはそのせいですね。
これって、結構しんどいw
長い登りの後の長い下りなら、しばし脚を休ませることもできますが、下りもこんなに短いと休憩する間も無く次の登りがやってくる。
しかしこちとら好天の下、のんびりと景色を見ながらのリラックスライド。
こりゃ楽しいわい。
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雪解け水に満たされた小川も北欧的?
それともう一点きづいたのは、サイクリングを楽しまれている熟年夫婦が多いということ。
60代くらいの夫婦が砂利道の上をのんびりと走っている姿は、なかなか羨ましい。
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賑わいをみせる、湖畔の道の駅的な施設?
そんな感じでスタートしたハメーンリンナ駅に戻ってフィンランドでの初ライドは終了。
国内のライドとは一味も二味も違う、超興奮な体験でしたね!
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ドロドロになった自転車は、湖の水で洗車。
京都でMTBライド後に鴨川で洗うみたいなもんですね!
水はむちゃくちゃ冷たかった☆
ちなみに今回の北欧旅で僕がチョイスしたタイヤはコレ!
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Panaracer GRAVEL KING SK 700x26c
商業写真としては落第点ね。もっとわかりやすい写真を撮っておけばよかった。。。
未舗装路での走破性、舗装路での快適性、しっかりといい仕事してくれましたよ!
北欧最初のライドは興奮のうちに無事終了。
ほんと、楽しかったなーー。
さて次はどんなライドが僕を待っているのでしょうか?
と期待に胸を膨らませ、夜はヘルシンキ市内のパブでクラフトビールです。