[by グラム] 2012.7.6
ロードに乗っている時には、交通ルールを遵守しているが
ママチャリを漕ぐときには、信号無視の傍若無人で構わない
そんな大人にはなるな、そんな自転車乗りになるなと
そういう夢で目が覚め、朝から変わった心地がするので筆をとる。
ロードに乗り始めて、いろいろな人と一緒に走りにでかけて、
いろいろなハンドサインの出し方があるなものだと感じた。
最初意味が分からないものもあった。
その一つ。人差し指を伸ばし下を向けて
手首を「振り子時計」の振り子のように
左、右、左、右と揺らしていた。
ほどなく車止めがサイクリングロードの中央に現れ
左右どちらかに避けなければならない状況になった。
進路を右か左に取れ、そういう意味の信号だった。
いいサインだな、見た目も格好いい、美しい、
そう感じていたとき、前を走るロードが変速し、
チェーンとスプロケットの間から、
多分一生忘れないだろう綺麗な金属音が鳴り響いた。
ちゃっキーン
サイクリング中のサインのことを知り、分かろうとすることは、こんなにも新しい発見に満ちていて楽しく、そして美しい響きがするものだった。
道路の交差点にサインは緑と黄色と赤しかない。
そのたった3色の色を無視せず、見逃さず、
愛でることのできるロード乗りの姿は、
花畑にたたずみ香りを楽しむシロクマのように鋭く美しい。
もちろん、あなたも美しさを見つけ、それを知る人に他ならない。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。