[by ジョージ] 2016,7,9
☆---今日の筆者紹介---☆
ジョージ
先日誕生日を迎えたジョージ氏。
年齢を重ね、ますます良い顔になってきたと、もっぱらのウワサ。
アブノーマルな趣味にもますます磨きがかかってきたようですね。
もう敵いません。いろんな意味で。。。
その誕生日当日にチャレンジしてきた、山岳グランフォンド吉野の日記を書いてくれました。
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地獄・・・
そう思えた今年の「足ノ郷」・・・
今もあのイヤな光景が思い浮かぶ・・・
見えた瞬間「ボキッ!」と大きな音を立てて
心が折れたあの光景が・・・
7/3(日)
山岳グランフォンド吉野のSLにチーム5名で参加。
2年前にギリギリ完走した時は、
もう2度と出ないと心に決めていたのに、
みんなも出るからと勢いだけで今年もエントリー。
そして今年はコースが変わりいつもの逆回り。
後半に「行者還」「足ノ郷」の登りを控えたコース。
で、設定された関門は
行者還12時、足ノ郷14時。
恐らく行者還の12時はイケるだろうけど
そこから2時間で足ノ郷はキツイかも・・・。
できれば行者還を11時までに通過したい・・・
と事前にチームメンバーと目標を設定。
とはいえ、200km、3000Up超のコース。
考えただけで、
しんどいに決まってる・・・
楽しいはずがない・・・
しかもロングと違い、
みんな自分のペースで走るので
途中ほとんど一緒に走れないし
ほぼ単独走になるだろうと・・・。
エントリーしてしまったことを後悔しながら
憂鬱な気持ちでスタートを待つ。
そして朝6時SLスタート!
今年から10秒毎に2名ずつのスタート。
今年はメンバー5名が一緒に
並ぶことができずに
バラバラでスタート。
自分はアーサー氏とチームでは
先頭となる3列目から。
でも2つの山を越えて到着した
50km地点の野迫川エイドで
後方スタートのpapaさん、てっち、
そして最後尾付近からスタートの
ツッピーに追いつかれ、ここで全員が揃う。
そしてみんなそれぞれのペースで再スタート。
みんなが先行する中、
自分はアーサー氏と共に次の
天川村エイドに到着。
(85Km地点)
ここでまたみんなと出会うも
時間が気になってあんまりゆっくりしゃべれない。
みんな補給を済ますと
順次バラバラにスタート。
ここからは第一関門の行者還への登り。
自分はアーサー氏としばらくは一緒。
でも途中から離れて
それぞれマイペースで。
ひたすら淡々と回すも、
思ってたほど斜度はなく、
距離も短く感じ
目標より15分早い10:45に関門到着。
(99km地点)
後方のアーサー氏が気になるが
待ってる余裕はないと
長いトンネルを抜け
そのまま長~い下りへ。
そして国道に出てからは
先行の3人に追いつき
4人で足ノ郷手前の武光橋の給水所へ。
(128km地点)
時間は12時。
ここからは難関足ノ郷への登り。
関門時刻には2時間あるので
時間的には大丈夫そう。
てっちが先行で給水所をスタート。
その後をpapaさんと一緒にのんびりと。
前半は斜度もゆるく
おしゃべりも出来るほど。
でも徐々に斜度がきつくなりペースが落ちる。
そして言葉も少なく・・・。
そして木々の間を抜けて
視界が開けた瞬間、一気に心が折れる。
前方右上方に
今以上に斜度がキツそうな
登りが続いているのが見える。
マジか!
もうイヤや!
こんなん絶対ムリ!
思わず足を着いてしばし休憩。
そして私以外にも休憩してる人が数名。
みんな、ぜぇぜぇ・・・へとへと・・・。
でもその横を先ほどパスした
てっちが「がんばりますよ」と
ゆっくりと通過。
ん~てっちスゴイ・・・。
そして呼吸を整えて再スタート。
しばらく頑張るが
もう続かない・・・。
もういい・・・
棄権してもいい・・・
もう乗りたくない・・・
130kmほど走ったあとに
この激坂を登らせるなんて・・・
しかもいつまで続くの?このキツさ・・・
そう思った瞬間
一気に心が折れて
ついにここからは屈辱の押し歩き・・・。
時間的には十分余裕があるのに
ほんとにリタイヤしたいと思えるほどのキツさ。
前方で休憩していたpapaさんも
押し歩く自分を見て、一緒に歩いてくれることに。
二人で仲良く押し歩き(笑)
激坂途中には、
同じようにトボトボと押し歩く人、
地面にへたり込んでる人、
横たわって悶絶しながら攣った足を伸ばしてる人、
今にも倒れそうになりながらもヨロヨロと
乗って行く人。
まさに地獄絵図(笑)。
これはサイクリングじゃない。
もう拷問そのもの。
でもこれが「吉野のSL」。
これを越えなければ
完走の喜びは得られない。
そしてようやく斜度がゆるんだ所で
再度乗り込み、ノロノロと頂上を目指す。
ヘロヘロになりながらも
ようやく関門の給水所が視界に。
先着したてっち、そしてpapaさんが手を振ってるのが見える。
時刻は13時過ぎ。
ようやく関門に到着。
あ~疲れた・・・。
頭から水をかぶって、
ちょっと復活。
てっちとpapaさんが下りだすのを見届けた後
しばらく休んでから自分も下りへ。
そして平地の途中でpapaさんに追いつき、
二人でたかすみの里のエイドへ(156km地点)。
ここで先行のてっちと合流。
そしてちょっと長めの休憩。
3人でそろそろ行こうかというところで
ツッピー到着。
でも申し訳ないが先に出発です。
残り約50km。
ここからは3人で回して行くことに。
登りを一つ越えるとあとは長い下りと平地。
最後の大宇陀の給水所で休憩後は
川沿いを快適な速度で走行し
吉野山の麓へ。
あとはゴールまでの登りのみ。
時刻は4時15分すぎ。
3人で励ましあいながら
最後の激坂をクリアし
4時半過ぎ、揃って無事ゴール。
でもツッピーとアーサー氏は
パンクトラブル、体調不良などで
残念ながら時間内にゴールできず。
こうして長い1日がようやく終了。
今年もしんどかった吉野。
でもやっぱりみんなで走る方が
楽しいと感じた今回のSL。
思っていた以上にみんなと一緒に走れる時間があり
一人で走るよりも楽しめた感じ。
でももうあの足ノ郷だけは勘弁です。
あの激坂を乗ったまま超えた人は
ほんまにスゴイ!
あそこだけは乗れる気がしません(笑)
ショート、ロング、スーパーロング、
合わせて過去5回参加させていただいたGF吉野。
このイベントがあったからこそ、
毎年頑張ってこれた気はしますが、
自分的にはもうこれで吉野は最後にしたい・・・
と「現時点」では思っております(笑)
コメント
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