[by グラム] 2009/12/26
けれど運動しないと食べてばかりではよくないし、走るだけでは遠出できる距離にも限度があります。そこで自転車の練習とその後に行き先で食事というのはとてもよい組み合わせなんです。百閒は列車の一等車両に乗ることにこだわっていました。単なる補給といわず、食べるものも一等良いものを選びたい気持ちは同じです。
さて今回のチーム練習の参加メンバーは、ジョージさん、papaさん、sinさん、アーサーさんに僕。大正池から信楽方面。家からの距離ならゆうに100キロあるコースで、今回のお店は「信楽のインド人によるインド料理」がジョージさんから提案されました。ナイスな選択です。きつい運動直後にカレーという選択に最初不安の声も聞かれましたが、アーサーさんなどはカレーを食べに行くと知りながら、出発前の補給でカレーまんを食べるというコンセントレーションをおこなっています。チームのモチベーションは最高です。
最近雨つづきだったチーム練習ですが、今日はいい天気。今日の参加者は雨男の容疑に対するアリバイが成立し、安心しています。
大正池ではなんとか取り残されないように、前を走るpapaさんの大きな背中だけを見て、よそ見をせずに集中力をとぎすまして登ります。papaさんに引っ張ってもらい、余計なものを見ないはずが、なぜか途中で視界に馬があらわれました。酸欠で頭が狂ったのかとおもいましたが、幻ではなく本物だったようです。しかし大正池という池は陰も形も見えません。そういうルートのようです。
多数のタヌキに出迎えられ、インド料理屋に到着するとネパール国旗がかかげられていました。細かいことは気にせず玄関からいいスパイスの香りがただよう店にはいりメニューを選びます。私とpapaさんはマトンカレーに意気投合。むこうみずにも辛口をオーダーします。
タンドリーチキンが足付きモモ一本のサイズで登場し、つづくナンの大きさもかなり大きい。食べきれるのか、と遠慮気味に皆さん食べ始めますが体は素直です、みんなあっというまに平らげます。あきらかにオーバーカロリーであることは内緒です。
食後には暖かいチャイもついて、とてもゆったり。寒い外に出て走る気が失せてきます。値段もお得感があり、またしてもよい店を発見した幸福にひたりますが、帰りルートに小関越が入ったためエコドライブモードに入ります。
最後の小関越(滋賀側)にさしかかり、いつも峠で人を待たせてばかりだけど頑張れるだけ頑張ろう、と登ります。よだれが出てきます。こころなしか呼気に含まれるスパイシーなものが出てきてしまわないよう、呼吸を整えつつも必死にこいでなんとか登りきれました。
頂上には小さなお堂がありました。そこに徒歩で登ってきたらしい人がおり、振り返ってこちらを見つけ「よう登ってきたな、途中で休まんと登ったんか?」と話してきました。「ええ、途中でとまったら余計疲れますから、一気にのぼりました」と応えると「そらええ、元気なこっちゃ」と残して進んでいきました。そこにsinさんが「元気やなー」と登ってきました。そうですね、経験も技術もまだなにもない初心者ですから、元気さだけが取り柄です。
秋にロードに乗り始めて、チーム練習に参加させてもらい、あっという間に今年が過ぎて行きました。来年もチームのみんなが元気に走れる、いい年になりますように。
そういえば信楽にはインドと双璧をなす、スイス国旗のかかったお店もありました。ハイジとおじいさんのように冬の間は休業してしまっていますが、あそこが開くころにはまた行かないといけません。何が食べられるのか、楽しみでなりません。