[by mensoul]
このまえぼんやりとテレビを観ていたら、
「どこそこが945円でスーツを売りました。行列も出来てとても盛り上がりました。」
ってニュースをやってました。
まあ、どしろうと目でみてもこんな値段で儲けがでるはずもなく、あくまで「見せ」にすぎないんでしょうが、最近とても気になること。
「ものの値段が安すぎる。」
スーバー?のCMでもほこらしげに「価格を見直しました。」とかやってるし、週末必ず新聞に挟んである例の大手衣料品店のチラシにもばんばん1000円以下の数字がならんでますが、これって実際どうなんでしょう?
うわさによると、質は悪くないと言う。「安かろう悪かろう」では売れないらしい。しかしこの値段、ものすごく大量に作らないと儲からないはず。
それってどっかに歪みがでてんじゃない?ってことです。
さて、この前ブレーキシュー(ブレーキのゴム)を、DURA-ACE7900のやつに交換しました。消しゴムみたいなもんです。前後交換して計4ヶ。安全安心なプロに取り付けてもらうと工賃も発生します。皮算用で消しゴム4ヶ約10倍の値段。
使ってみての感想ですが、以前のものより柔らいけど、制動力は上がっているのが実感できます。微妙な指の感覚が伝わりやすく無駄に力が入らない。「すーっと止まる」のです。
例えば花脊峠を鞍馬側へ下りる時って、怖さとカーブのキツさでへとへとになるのですが、それが大幅に軽減しました。
たかだか消しゴム4ヶ(ではない)の交換ですが、死ぬほど下りが嫌いな自分にとっては効果てきめん、嬉しさのあまり5月前半、陽気も手伝い中3日程度できびしく長距離を乗りまくり、最終日には疲れ果てて神明峠(裏)が登れず一時間も休憩してしまう位でした。
ものの価値(値段)って何?
どんどん安くなるものに対して、「安いにこしたことないやん。」と思考停止してしまう今の流れは、なんか危険な気がする。
デフレスパイラル(語感はかっこいい)なんて難しいことはわかりません。今の経済事情でどうしようもない部分もあるのでしょう。でも、でっかい企業があざとく「消費者還元」とか言う裏にはぜったい殺伐とした事情があるハズで、困ったり泣いたりしている人がいるに決まっている。
ジーパン990円とかって、おかしいよ。普通にかんがえて。
ロードバイクはぜいたく品なので、日用品に置き換えるのはちょっと無理があると解っています。が、たかだか自転車一台の細かい部品に、一般的には無駄と思えるお金と時間を、店の人とああだこうだ相談しながら消費している充実感を反芻していると、ばかみたいにどかんと作って、ばかみたいにどかんと売れるものって、本 当 に必要なのか?ちょっと疑問に思うのです。
Eric B.&Rakimのこの曲はColdcut Remixがちびりそうにかっこいい。
情けなし。
噂は聞けども、実物は聞いたことありません。
消しゴム変えて、出直します。
投稿情報: ぷり | 2009/06/04 18:57
一生のうち、「絶対聞いといたほうがいい。」って曲はそうそうあるもんではない。とりあえずYouTubeで。
全く自転車と関係ないね。
投稿情報: mensoul | 2009/06/04 21:06